>>21 「瀬戸内シージャック事件」
1970年5月12日から翌5月13日にかけて広島県と愛媛県間の瀬戸内海で発生した旅客船乗っ取り事件である。
乗っ取られた船の名称から「ぷりんす号シージャック事件」とも呼ばれる。
警察官が犯人を狙撃することによって人質を救出し、解決した事件として知られる。
事件のその後
自由人権協会北海道支部所属(2007年現在、自由人権協会には北海道支部は存在しない)の
弁護士であった下坂浩介・入江五郎が、
須藤本部長と狙撃手を「裁判によらない死刑だ」などと殺人罪等で広島地検へ告発した。
広島地検は狙撃手の行為を警察官職務執行法第7条と刑法36条の正当防衛及び
刑法35条正当行為として不起訴処分にした。
事件の影響
この事件で警察側が殺人罪や特別公務員暴行凌虐罪で告訴されたことが、
その後の人質事件において日本の警察が犯人射殺というオプションに対して
慎重になっている原因としてマスコミが取り上げることがある。
1990年代以降は、犯罪の凶悪化により警察官の受傷、殉職事案が増加したことに伴い、
2001年に「警察官等けん銃使用及び取り扱い規範」が改定され、
拳銃使用要件が明確化された。これにより警察官の拳銃使用件数は、改定前に比べ増加した。
返信する